クラクフは2013年、ヨーロッパ人観光客の訪れてみたい都市の上位に入ったらしい。街を歩いていて、誰かがこう言ったのを聞いた、”Every day is on Sunday”。そのとおり、観光客が多い。多すぎる。摂氏35度を軽く超える夏、古いホテルではエアコン無く、旧市街は早朝まで若い子たちが通りで騒ぐから、窓を開ければ眠れないし。また静かな時期に訪れてみたいから、もう夏には行かないだろう。


Wawel。
幾度も改築、増築を重ねているが、その時々の質の高い意匠を施して、ハイブリッドというのだろうか、多層的というのだろうか。イタリア人建築家が担当したといわれる中庭。閲兵式などに使われたのか、本家と比べ、異常に広く、大きい。ディテールはイタリアにあってもおかしくないほど質が高い。ただ、大きすぎるのでは、と感じる。
イタリアの王宮前広場は、いわゆる外向けのファサードを用いているが、Wawelでは、フィレンツェにあるような個人邸宅の中庭のファサードを300%拡大コピーしたみたい。確かに王宮なのだが、商業的に成功した都市クラクフだからか、王宮も権力の強さを露骨に示す意匠ではなく、商業都市の明るさ、開放性を感じる。ヨーロッパ文化の周辺であったポーランドの王は当時の国際的な文化受容を意識的に、積極的に行っていたのではないだろうか、周辺国との関係を思慮して。王宮内部は写真撮影禁止であったけれど、家具、調度品の抑制の利いたデザインは一級品であった。









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