函館には「擬洋風」の建築がたくさん残っていて、散歩がてら訪ねてみるとなかなか楽しいのだけれど、傷んでいるもの、放置されたものが少なくない。
函館市の観光資産となっている擬洋風建築群のなかにあっても、この建築は、定型的な組み合わせになっておらず、シンメトリーでもなく、破綻もしていない。ディテールのセンスも高く、そのうえ、メンテナンスも十分に施されている。たまたま通りかかって見つけた逸品。
今は商業用途ではない模様で、Google mapsには特記がない。
異質なものが滑らかに上手に連結されているからだろうか、違和感なくちゃんとひとつの建築になっていて、でも再度振り返って見ると、別の世界を起源とするふたつのものが見えたりする...面白い。
キマイラ?