20240909

函館の擬洋風_キマイラ



函館には「擬洋風」の建築がたくさん残っていて、散歩がてら訪ねてみるとなかなか楽しいのだけれど、傷んでいるもの、放置されたものが少なくない。





函館市の観光資産となっている擬洋風建築群のなかにあっても、この建築は、定型的な組み合わせになっておらず、シンメトリーでもなく、破綻もしていない。ディテールのセンスも高く、そのうえ、メンテナンスも十分に施されている。たまたま通りかかって見つけた逸品。
今は商業用途ではない模様で、Google mapsには特記がない。

異質なものが滑らかに上手に連結されているからだろうか、違和感なくちゃんとひとつの建築になっていて、でも再度振り返って見ると、別の世界を起源とするふたつのものが見えたりする...面白い。

キマイラ?




20240903

ロスコルーム_どこへ


千葉県佐倉市の川村記念美術館。縮小移転あるいは事業閉鎖と発表。いくつかの海外メディアも心配の模様。

でも私は、売却されるだろうと予想しています。

今年中に最後の再訪をするつもりなのですが...寂しい。


今日、和歌山県立近代美術館へ別の展覧会に行ったら、いくつかの収蔵品をある文脈でまとめて、展覧...そのなかに、運よくというか、ロスコがひとつありました。

ただ、佐倉のロスコルームほどには繊細にコントロールされていない展示室だからなんとも...

川村記念美術館のロスコルームが、ロスコ作品への特別な敬意とそれを具体化する特別な空間をきちんと実現しているのだと改めて認識した次第。








錦鯉の里_小千谷市