20260304

四同舎_白井 


秋田には今も白井の建築がいくつか残されている。東京に住んでいた時期に行きそびれたままだったので、数年前の雪の少ない冬の終わりに、秋田を巡ることとなった。

四同舎。名前の由来は不勉強ゆえ知らない。




白井晟一の作品群の中でも、どちらかといえば扱いの少ないものの一つと思う。現代的に言えば、計画平面や断面にこれといった際立ったコンセプトは見受けられない。けれど、いわゆる”調子”がある、白井らしい”調子”は確かにある。ただ、悲しいかな、白井らしいモチフは散見されどまとまった何かを感じるほどの強さがなく、極まっていない。

RC造を木造真壁の構成で造るなんぞ、一昔前の日本の建築家なら必ず一度は手法として取り上げたと思うが、今は”流行らない”のだな。








ひどく壊れているところもあるけれど、何かどこか懐かしかった。

白井の”調子”そのものが懐かしいのか、それとも”調子”を味わうような建築であったからなのか。今は、”調子”を味わえる建築なんて、あんまり作られていないからだろう。






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東北の造り酒屋

東北に今も残る木造の造り酒屋の建物は、重厚なものが多い。積雪の重量に耐えながら、屋根下の作業空間を大きなスパンで飛ばすのだから、勢いしっかりしたものが造られ、地元の名士である誇りももちろん手伝って、これからも維持されていくのだろう。 両関酒造 湯沢_秋田