"WHAT IS OMA-レム・コールハウスとOMAについての考察"のなかで、レムが「この地球における文化を巨大な波にたとえ、それに対する建築上の戦略として、波頭に乗るサーファーのイメージを提出した」とある。このエッセイの書き手はこのあと、このレムの物言いをグローバリズムへの無批判として痛烈に批判していくのだが、まあそれはそうとしても、本当にそんな風に無邪気に楽しめているのだろうか。
サーファーの友人から薦められて、エンドレスサマー2を観た。前作を含めてサーファーにとっては、あまりにも有名な映画だそうだ。ハワイやバリなどの素人でも想像できるサーフィンのメッカだけでなく、アラスカや南アフリカ、フランス西海岸などなど、ただただ乗って楽しい波を求めて、人がほとんど立ち入らない場所でも臆することなく、波の乗って楽しむことだけを求めて、世界を旅するサーファーコンビの珍道中は、カメラもすごい人なのだろう、その彼らの無邪気な心持と楽しさを十分に伝えてくれる。
正確にはロードムービーにはあたらないのかもしれないが、私はあえて最良のロードムービーのひとつと考えたい。
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