今年はなんでもLe corbusierの生誕120年だそうで、いくつかの雑誌で特集を組んでいる。
東京では森美術館で、秋までコルビュジェ展があるそうで...。行きたい。
パリのラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸をはじめて観たのはもう25年近く前になるが、そのあとも幾度か観たけれど、最初に観た時の印象はいまでも鮮明に憶えている。
特に、エントランスホールに招き入れられた時に感じた、それまで(今までも)感じたことの無い、様々な空間群がそこから始まっていると言うか、そこに集まってきたと言うか...。
マーク・ロスコの巨大な絵を観ていると、自分の意識がその絵を入り口にして、別の世界へ導かれていくような不思議な感覚になる。まあ、私だけかも知れないが。
コルのラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸のエントランスホールに立った瞬間は、まるでこんな感じだった。
ところで、各誌のヴィラサヴォアの色だが、また、白に戻されたのだろうか?確か25年くらい前の修復の際には原設計の色に戻すということで、3層部分の小さなヴォリューム群はサーモンピンクやブルーに塗り分けられていた。どういうことなんだろう。
とはいえ、私は、ずっと昔のモノクロ写真のヴィラサヴォアが好きなので、原設計がどうであったかはさておき、私にとっては今の方がヴィラサヴォアらしいのである。
これは、満貫色のパルテノンを見たくないのと同じ