20070726

今年はなんでもLe corbusierの生誕120年だそうで

今年はなんでもLe corbusierの生誕120年だそうで、いくつかの雑誌で特集を組んでいる。

東京では森美術館で、秋までコルビュジェ展があるそうで...。行きたい。

パリのラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸をはじめて観たのはもう25年近く前になるが、そのあとも幾度か観たけれど、最初に観た時の印象はいまでも鮮明に憶えている。

特に、エントランスホールに招き入れられた時に感じた、それまで(今までも)感じたことの無い、様々な空間群がそこから始まっていると言うか、そこに集まってきたと言うか...。

マーク・ロスコの巨大な絵を観ていると、自分の意識がその絵を入り口にして、別の世界へ導かれていくような不思議な感覚になる。まあ、私だけかも知れないが。

コルのラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸のエントランスホールに立った瞬間は、まるでこんな感じだった。

ところで、各誌のヴィラサヴォアの色だが、また、白に戻されたのだろうか?確か25年くらい前の修復の際には原設計の色に戻すということで、3層部分の小さなヴォリューム群はサーモンピンクやブルーに塗り分けられていた。どういうことなんだろう。

とはいえ、私は、ずっと昔のモノクロ写真のヴィラサヴォアが好きなので、原設計がどうであったかはさておき、私にとっては今の方がヴィラサヴォアらしいのである。

これは、満貫色のパルテノンを見たくないのと同じ




20070719

ATUZ the snake slithered across the bush

淡路島の東の海を望むウィークエンドハウス。

計画倒れにならなければよいのだが...





20070714

Antonio Carlos Jobim の Brazil

今夕、台風4号が関西に上陸らしい。ここからほど近い夙川の水量は増え続けていて、よく見かける小魚たちはどこに隠れているのだろう。河口まで流されれば、待ち構えるスズキに飲み込まれますよ。

こんな今頃の湿度の高い日本で、ちょうど今頃、エアコンが程よく聞いた室内やバーで、bossanovaを聞くのは実に心地よい。ブラジルではどんなだろう。エアコンの室内気候で聞かれるのだろうか?

WaveやTideも名盤だが、このStone Flowerも間違いなく名盤である。重すぎることなく、でしゃばった音も無く、かつ、濃いbossanovaを聞かせてくれる。何しろ、バックのプレイヤーはロンカーターなど、一流どころだから当然のこと。

このアルバムに収められたBrazilという曲は、何かのサウンドトラックから引き出された曲と聞いた覚えがあるが、定かではない。ポルトガル語に明るい人によれば、この歌詞は、Brazilを故郷と恋人の双方に見立てて、その想いを歌っているらしい。

英語の歌詞が付いたこの曲(プレイヤーはjobimではない)は、映画「未来世紀ブラジル」のテーマ曲として使われている。この映画の中でのBrazilはどこかにある楽園で、そこへ二人は逃避行を企てるのだが、彼女は消され、彼は「あちらの世界」に閉じ込められたまま、楽園の夢を見続ける。

こんな不思議で、哀しい、この映画のエンドロールにこの曲は流れていた。





錦鯉の里_小千谷市