今夕、台風4号が関西に上陸らしい。ここからほど近い夙川の水量は増え続けていて、よく見かける小魚たちはどこに隠れているのだろう。河口まで流されれば、待ち構えるスズキに飲み込まれますよ。
こんな今頃の湿度の高い日本で、ちょうど今頃、エアコンが程よく聞いた室内やバーで、bossanovaを聞くのは実に心地よい。ブラジルではどんなだろう。エアコンの室内気候で聞かれるのだろうか?
WaveやTideも名盤だが、このStone Flowerも間違いなく名盤である。重すぎることなく、でしゃばった音も無く、かつ、濃いbossanovaを聞かせてくれる。何しろ、バックのプレイヤーはロンカーターなど、一流どころだから当然のこと。
このアルバムに収められたBrazilという曲は、何かのサウンドトラックから引き出された曲と聞いた覚えがあるが、定かではない。ポルトガル語に明るい人によれば、この歌詞は、Brazilを故郷と恋人の双方に見立てて、その想いを歌っているらしい。
英語の歌詞が付いたこの曲(プレイヤーはjobimではない)は、映画「未来世紀ブラジル」のテーマ曲として使われている。この映画の中でのBrazilはどこかにある楽園で、そこへ二人は逃避行を企てるのだが、彼女は消され、彼は「あちらの世界」に閉じ込められたまま、楽園の夢を見続ける。
こんな不思議で、哀しい、この映画のエンドロールにこの曲は流れていた。
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