20220303

ポーランド南東部に散在するいくつかの木造教会

ポーランド南東部に散在するいくつかの木造教会とsanokの小さな広場。

木造教会群は世界遺産に登録されているけれど、日本で傑作とされる多くの木造建築に見られるような匠の技を見つける建築ではない。今も近所の大工さんが暇を見つけてちょこっと修理するようなそんな代物。

けれど、大地から生えてきたような独特の形態や小さな窓しかない暗い堂の粗削りな家具や彫刻や調度品がものすごく濃密な場所を作り出していることにとても感銘を受けた。東北のいくつかの古寺や白井晟一を思い出した。

白井晟一の言葉を借りれば「細い棒を鼻やあごの上に立てて見せるこまかい芸当」などでは一切ない。

さて、当時はほとんどお客さんがいなかった。今はどうなんだろうか。

https://ja.wikipedia.org/wiki/マウォポルスカ南部の木造聖堂群







Sanok

2013年にポーランド南東部にあるいくつかの木造教会を尋ねようとkrakowでレンタカーを借りた。ハーツレンタカーで「ウクライナに入国しないこと」と誓約書を書かされた。手続きしてくれたお兄さんに理由を尋ねると、警察の腐敗がひどいから、もし事故を起こしたら、ウクライナ語かロシア語に堪能でない限り、法外な賄賂を要求され、もちろんクルマの修理代もポーランドの数倍取られるから、と言っていた。

けれど、ウクライナはそれから大統領が代わり、今のゼレンスキー氏に代わって国民の大多数が必死で公平な社会を作ろうとしている最中であると思う。前近代ままのロシア政府に再度牛耳られるような社会への逆戻りなどまっぴらだろう。なんとか、早く収まってほしい。

写真はウクライナ国境から20kmほどに位置するsanokという小さな町の民族学博物館。ロシアイコンの豊かな収集があると聞いて、イコン好きの身として、立ち寄った場所。こんなに多数のイコンを見れることなど、日本の企画展ではまずありえない。本当に楽しめた。

このsanokにも、今はウクライナから避難してきた人々がいるのだろうな。この美術館に隣接する小さな広場を思い出す。





 

一喜一憂とは情けないものだ

昨日から予防的抗がん剤治療の後半に入った。副作用は依然続き、休薬期間中にもバックラッシュのように再発生するのもある。また、後半に入って初めて発生しがちな副作用もあるらしい。

副作用のその日の加減によっては、あともう半分で終わり~、と口笛吹きたい気持ちの日もあれば、まだもう半分お努めが残ってるのか、ほんとにこれで終わりだろうな、と疑心暗鬼がむくむく起こってくる日もある。こんなふうに、日々、気持ちはぶれる。一喜一憂とは情けないものだ。

遠い処を見ることだな。



 

錦鯉の里_小千谷市