夜21時過ぎの飛行機でbilbaoへ向かうため、barcelonaの最終日。メトロからカタロニヤ鉄道に乗り継ぎ、ガウディが途中から引き継いだサンタテレサ女学校へ向かう。周辺はbarcelonaのいわゆる山の手、神戸とは違い戸建住宅ではなく、5~7層程度の中層アパートメントが建ち並ぶ。
女学校なので、見せてくれないか?と守衛のおじさんに聞くが思ったとおり、微笑みながら「そりゃあ、無理だよ、セニョール」との返答。通りから塀越しに眺める。建設コストが厳しかったと聞くが、素晴らしい。ガウディの気持ちが十分に入った良い建物。押えた意匠でここまで見せるのはやはり天才なんだ、と実感する。
ここを卒業した人たちはこの建築とこの学校での生活を自慢できるだろう、いろんな思い出とともに。
市内のゴシック地区に戻り、Richrad Meyerの現代美術館。政治的な意味も含んだ再開発で、周辺の夜は少し危険かもしれない。美術館そのものは、Richard Meyerですね?そうですね。以上でも以下でも無し。長いスロープ(ランプ)は疲れるだけ。ホールは間延びしている。なんで、彼に頼んだんだろう。Jean Nouvel もherzogもこの美術館も、Barcelonaの最近の建築は見るべきところが無い。建築家の問題ではなくて、クライアント側に問題があるのでは、とも思いたくなる。
カタロニヤ音楽堂そばの建築。建築論からすればなんのことはない建築物であろうが、香りのする建築。私は非常に惹かれる。こんなビルにアトリエを構えられれば、最高。そんな風に思う。
そうこうするうちに、フライトの時間。荷物をホテルから引き上げ、空港へ向かう。
スペインを短期間で回ろうとする方へ。イベリア航空のウェブ発券は渡航前に日本からスケジューリングできるので楽だし、搭乗時刻を選べばびっくりするぐらい安い。約1時間のフライト(たとえばBarcelona-Bilbao)は総額50ユーロ以下、もちろん季節にもよりますが。伊丹ー羽田と比較してください。スペイン国鉄renfeの遅延や本数の少なさをさらに考えあわせれば、非常にお得な気がします。