20140702

2014_Prague

グランドブダペストホテルを観る。幾人もの上手な役者さん達、楽しい映画。

多くのブログで触れられているように、この映画のエンドロールではシュテファン・ツヴァイクにinspireされたと。

これから読むのだが、1930年代をオーストリア・ハンガリー帝国で生きた時代の回顧的準遺作「昨日の世界」には、“ヨーロッパが失われた”と書かれているらしい。

この数年の世界中の混沌を見るにつけ、再びこんなフレーズが世界のいくつもの場所で発せられるのではというような不安を感じている人は少なくないだろう。

先月のプラハでは、そのヨーロッパを維持、再現した以上、以下でもない、何か窮屈な印象を受けた。中世の町並みの香りなどと聞いたが、非常に手入れの行き届いたテーマパークのよう。オーストリア・ハンガリー帝国の一部を成した、ボヘミア。街にはほとんどその香りは感じられず、閑散とした美術館にわずかにだけ。それにしてもあの街を埋め尽くす旅行客はプラハのどこに心を動かすのだろう。






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